園長挨拶

はじめに

保護者の皆様へ

大切なお子様を当園にご入園いただき、日頃からご理解、ご協力いただきまして、心より感謝申し上げます。
様々な機会を通じ、保護者の皆様とお話しをさせていただく中で、子育てに対しましても、様々なお子様へのお気持ち、ご心配やご苦労が絶えない事がとても伝わって参ります。
施設の園長として、そんな保護者の方々のお力になれるように長年の保育経験を生かしながら、お子様の健康と安全を第一に当園が長年進めさせていただいている「こころ・からだ・あたま」三位一体の「総合幼児教育」を通じて、お子様の成長、未来の為にお力になりたいと考えております。子ども達は、園生活を通じて、保護者の皆様のご理解や御協力と教職員の日々の努力や関わり、お友達との集団生活、又、ご家庭でのご家族の愛情や支えをもらいながら、すくすくと成長すると信じております。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

園訓

  • 「どの子も育つ楠木のようにのびのびと」
  • 「どの子も育つ楠木のように大きく」
  • 「どの子も育つ楠木のようにたくましく」

「 たくましい脳と心を育てる 」ことが、当園教育の最大課題です。

人間の大脳は6歳までに80%が完成します。
幼児期が人格の形成にいかに大事かと言うことです。
そこで、楠京阪幼稚園では「たくましい脳と心を育てる」ことこそ幼児教育の最大の使命であると考え、子ども達が園生活を楽しみながらこの大目的を達成するために、色々な活動を進めています。日課活動・体育ローテーション・語学教育は、そのための独自の活動です。
子ども達にとって、体験は成長の母です。
そこで、楠京阪幼稚園では非常に多様な行事を展開します。みんなで力を合わせて行事に取り組みながら、子ども達はひとまわりずつ大きく成長します。

脳を育てる

「脳を育てる」と申し上げても、この言葉だけでは、何のことかわかってはいただけないと思います。「脳」は「体」よりも、早く成長します。3歳児になると、大人と同じほど何でも出来るまでに成長するのです。
そして、その脳の成長は、感覚を刺激することによって、促進されるのです。感覚と言いますのは、耳・目・鼻・口・皮膚の意味の五感だけではなく、指先や全身運動なども加えた広い意味での感覚です。

先ず健康

当園の掲げる教育で、最も力を入れているのは、強い体づくりです。
毎日朝一番に繰り返す体育ローテーションは、その象徴です。多様な全身運動を繰り返すことが脳を成長させる基本です。ですが、どのようなお子様でも、幼児期なら強い子に体質を変えることも可能なのです。

ただ運動には個人差があります。走るのは得意でも、鉄棒は苦手という子もいます。この個人差をわきまえて、みんなを運動大好きにするために、当園では体育専門の先生を入れて、体育の強化に一層力を入れてきました。それぞれの子なりの、得意なスポーツを身につけて欲しいのです。
健康は世界に羽ばたく子の第一条件ですから。

何でも自分で

靴を履くのも、制服の着脱も、自分の事は自分でさせることをお勧めしていますが、これは脳の刺激には、とても適した作業なのです。
「靴を履く」という、大人とっては、たいしたことでない作業でも、3~4歳の子にとっては、なかなかの大仕事なのです。目と手と足と頭を同時に使わないと出来ない作業だからです。
幼児にとって、この難しい作業が自分で出来た時の喜びと感動は、とても大きいです。

人に言われてやった時と、自分の意思でやった時と脳への刺激は、10倍だと言われます。
勿論どんなことも初めは、ぎこちなく幼稚で、とても時間がかかります。これを見守る大人に忍耐と愛情がないと、子どもの自主性は育ちません。

人生最初の集団生活

人生とは、人と人とのかかわり合いの中で、生きていくということです。
幼稚園は、集団教育ですから、人生の第一歩が幼稚園ということになります。家でどんなにわがままな子でも、幼稚園では、そのわがままは通りません。抜けがけや先まわりは許されません。順番を待つ中で、我慢の心や人への思いやりの心を身につけていくのです。

幼稚園生活で身につけた、「生きる知恵」は、その後やってくる小・中・高・大の教育の基礎になりますので、とても重要です。

幼稚園は楽しい

幼稚園は楽しいと言うと、一般的に大人は、多くの友達と登園してから帰るまで、自由に遊べるから楽しい、と考えがちです。

ところが、楠京阪幼稚園の子供どもたちが楽しいという場合ちょっと違います。
毎朝10時過ぎから行われる約1時間半の活動、体育ローテーション→朝礼→日課活動は、特別の行事がある以外は欠かすことがありません。
朝の3つの活動で、子ども達は自分から遊ぶ基礎ができてきて、自由遊びの時間も積極的に遊ぶようになります。

先生との信頼関係が不可能を可能にする。

運動会や作品展や発表会などの行事を、毎日楽しい保育の中に折り込んで進めていくという教育は、なかなか大変な作業です。
2年ないし、3年先を見据えて、いま何をしなければならないかを判断して、毎日の保育を組み立てなければならないからです。
そして、子供たちが堂々と演技をやり終えた時、担任は初めてほっと胸をなでおろしながら、クラスの一人一人の子どもたちへの信頼感が一層強まる時なのです。

きっと、あの大観衆の見守る中で、演技をやり終えた時、「やれた!」「自分もやれるんだ」と言い知れない喜びと自信を持ったに違いありません。先生の笑顔が脳裏に浮かび、先生への信頼関係が、強まった時でもありました。
こうした、先生と子どもとの信頼関係が、不可能と思えることを可能にしていくのです。

体育ローテーション

朝の自由あそびをしている子ども達は、音楽が鳴るとみんなでいろいろな遊具を並べて、体育ローテーションを始めます。天気のいい日は、4歳・5歳は園庭で、3歳はホールで行ないます。走る・とぶ・のぼる・バランスを取るなどの全身を使った動的な活動をします。

こうした多様な活動が脳を刺激し、「運動感」として定着していきます。一生「運動大好き」という人間に育っていきますし、自然と規律を守れる人間になっていきます。

朝礼


全員揃って、朝のお話を聞きます。
きっちりと並んで静かにお話を聞く姿も、また、感動する姿です。

3歳はお兄ちゃんお姉ちゃん達を見習って、だんだん出来るようになっていきます。

日課活動

日課活動は、体育ローテーションや朝礼の動的活動に対して、席について学習する静的な活動です。

当園は幼稚園ですから、文字を教えようとは考えていません。文字遊びで脳を刺激して「文字感」を身につけようと努力しています。数字や数学を教えるのではなくて、かず遊びで脳を刺激して「数感」を身につけさせるのです。
音楽も、上手に歌えることを求めるのではなく、音楽遊びで脳を刺激して「音感」を身につければ、一生音楽好きになるのです。

英語活動

当園の英語活動は、この言語活動の一つとして、日々の活動の中に取り入れています。
リズム、テンポにのって、楽しく遊びながら、日本語以外の言語脳を養うのがねらいです。
正課英語は、1クラス10分ですが、この10分間音楽・カード・絵本など、子ども達が興味のあるものを使って、楽しくテンポよく進めていきます。
もちろん内容はその年齢にあったもの、身近に感じられるものを中心としています。

子ども達にとって、日常あまり聞くことのない、珍しくてとてもおもしろい英語は、遊び大好きな子ども達にとっては、たいへん刺激的なものなのです。
楽しいから熱中し、そのことで言語の感覚は自然に発達していきます。
特に、聞く力が発達し、こども達は素直にどんどん耳から吸収していきます。

子どもに「書きたいな」と思わせる

当園は、「ことば」を、とても大切にしています。
「ことば」は「心の表現」だと考えるからです。自分の思いをさらに、人に伝えるには言葉にしなければなりません。時間や空間を越えて、「自分の思い」伝えようとすると、「文字」という手段を使わなければなりません。


幼児には「文字を書きたいな」と思わせる、チャンスを与えてあげると、見よう見まねで、いつの間にか文字が読めるようになり、文字が書けるようになっていく、という特徴があります。その意味で、親や先生が、読んだり、書いたりする姿を見せることが、幼児に「読み書き能力」を身につける原点になります。

世界に羽ばたく子にするために

日本人の大きな特色は、「数」に強いことです。

当園は、「数の感覚」を養うために「数」遊びをたくさん折り込んでいます。
小学生まで続けられる、フレイア教室もあります。遊びながら、数感覚も身についていきます。